風呂敷のデザイン

Furoshiki Design

風呂敷のデザイン

 

風呂敷の最も代表的なデザインは、「唐草模様」でしょう。日本で古くから親しまれている模様ですが、その起源は古代ギリシャにあると言われています。やがてメソポタミアやエジプトでも用いられ、シルクロードを経て奈良時代ごろに日本に伝わったと考えられています。唐草(ウマゴヤシ)の複数のつる(蔓)が絡み合い織りなす模様は、蔓草の生命力を表現するもので、子孫繁栄などの意味があります。日本各地のお祭りに登場する獅子舞の体部分にも使われることがあります。

 

一般的な風呂敷の模様:

「青海波(せいがいは)」は、古代ペルシャ発祥と言われ、こちらもシルクロードを経て飛鳥時代ごろに日本に伝来したと言われています。青々とした海の波を表現した複数の弧の連続は、美しく飽きのこないものです。

 

「麻の葉」は、その名の通り、麻の葉を形とった幾何学模様です。麻は日本で古来より栽培され、生活に身近なものでした。たくましく生育し、衣類の原料となる良質の繊維や食用の種子をもたらす麻は縁起の良いものとされました。平安時代ごろには、一般的な柄になっていたようです。

 

「矢絣(やがすり)」は、矢羽根をかたどったもので、元来は絣の技法で織られていました。矢は射ると戻ってこないことから、婚礼時に花嫁の縁起物とされました。

 

その他の伝統的な柄には、「桜」、「紅葉」、「扇」、「籠目」、「七宝」、「流水」、「雲」、「霞」、「亀甲」、「松」、「竹」などがあります。

 

また、独自の紋章を入れるということも一般的に行われてきました。名家は競うように家紋を風呂敷に入れ、お家を誇示しました。また商人であれば、現代風に言うとロゴにあたる屋号紋を入れて商売に役立てました。

 

模様構図:

風呂敷は、織られた生地の「全体」の模様をそのまま活かすこともあります。無地や水玉や花柄など様々です。広げた際も包んだ際にも美しく見栄えが良いように、様々な構図も用いられています。

 

「隅付け」は、四隅の一箇所、または複数箇所に文様を入れたものです。ワンポイントで家紋やロゴが入っていることで、風呂敷全体のイメージが引き締まります。四つ角に模様が入っているものは、「四隅取り」といいます。対角線で風呂敷を2つの三角形に分けて、それぞれ異なる色を入れることを「斜め取り」といいます。

 

「額取り」は、風呂敷の正方形の形を活かして、外枠の色を変えるスタイルです。大小の枠の数を増やして輪のようにしているものは「枡取り」、額を回転させて、菱形の模様にしたものは「菱取り」といいます。

 

「正羽取り」は、太いラインが風呂敷の端から端まで真っ直ぐに走っているものです。ラインの走る角度や位置により、「立正羽取り」、「小巾右付け」、「のし目取り」等があります。

 

「丸取り」は、風呂敷の中央に円形の柄が入っているものです。シンプルな円だけの場合もありますし、その円を彩る付随する柄が入っていることもあります。

 

「四方にらみ」は、中央から4つ角に放射線状に同じ形の柄が入っているものです。四角いものを包む際に、全体のバランスが実に綺麗に見えます。

 

「絵画」の様に見立てて、富士山や波、満月やススキ、錦鯉や梅の木を描いているものもあります。

 

新たな風呂敷デザイン:

近年では、伝統的な絵柄や模様以外にも、非常に多様で斬新なデザインも用いられています。ユニークな動物や、伝統的な唐草模様の色を緑ではなくピンクにしたりする等の試みが行われています。また、オーダーメイドで指定された写真やデザインを基にプリントするオリジナル風呂敷もあります。

 

また、風呂敷の包むという原理を布だけではなく、靴に応用した製品も考案されています。

 

 

著者:長田拓也Takuya NagataMINIЯISM: minirism.org 創設者)

日本生まれ。英国の大学出身のクリエーター。ライターとしても活動した。スポーツにも情熱を注ぐ。


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