風呂敷 & 環境への影響

Furoshiki & Environmental Impact

風呂敷 & 環境への影響

 

昨今、風呂敷はエコグッズとして注目されています。風呂敷を使うことで、どのような好影響があるのかを解説します。

 

私たちがスーパーマーケット等の小売店で買い物時に使うレジ袋は、ポリオレフィン等の材質で作られており、環境への悪影響が懸念されています。ポリオレフィンの原材料となるエチレンは石油精製によりできます。世界で年間、6千万~1億バレルの石油がプラスチックバッグ製造に費やされています。したがってレジ袋を使わないことで、原料となる石油を節約できます。

 

廃棄されたポリオレフィンを焼却処分すると、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)が排出されます。レジ袋を使わなければ、ゴミとなり捨てられる袋も自ずと減少し、焼却により排出される二酸化炭素の量も削減できます。

 

自然を破壊するプラスチック:

年間5千億~3兆枚のプラスチックバックが世界で流通しているとされます。そして消費者の3人に1人が、レジ袋が不要になると、そのまま投棄すると見積もられています。レジ袋の問題をより深刻にしているのは、その投棄されたビニールが半永久的に自然界に残るという点です。

 

ウミガメやイルカなどの貴重な自然生物が食べ物と間違えて誤飲し死亡していると言われています。また死亡しなかったとしても、多くの自然生物の胃袋から大量のプラスチックバッグが発見されており、被害は海だけではなく、陸上動物にも及んでいます。

 

ある特定の種が減少する等の異変が生じると、ドミノ倒しの様に、生態系に次々と影響を与えていきます。利便性、そして収益向上のために、人間が安易にその引き金を引いてしまったのが、レジ袋なのです。

 

プラスチックは人にも影響:

プラスチックバッグが影響を及ぼしているのは、自然界だけではありません。プラスチックにより毒素がフードチェーンに入り、その食物連鎖の頂点に位置付けられている人間にも影響を及ぼしているのです。自然の恵みを食べて生きているのですから、自然を傷つけることで自分たち人間も傷つくのは、ある意味では当然の結末ではないでしょうか。もっと早くに気が付くべきことでしたが、今からでも出来ることをしていかなければ、手遅れになってしまいます。

 

レジ袋が普及した背景には、買い物の会計の際に消費者にビニール袋を手渡して利便性を提供することにより、売り上げ増加につなげるという事業者の意図があります。従来は無料なのが一般的でした。しかし、事業ですので商品価格に原価を転嫁するのは当然のことで、消費者はその費用を知らず知らずに負担しているのです。

 

見直される風呂敷:

環境意識の高まりから、行政の法整備、そして事業者や消費者の自主的な取り組みにより、レジ袋の禁止や課税や自制などの処置がとられるようになってきています。

 

そこで改めて注目されているのが風呂敷です。日本の日常から一時、姿を消した要因の一つがレジ袋の登場でした。ですので、レジ袋を減らす取り組みは、風呂敷の復権につながるものです。

 

風呂敷の素晴らしい点は、レジ袋の代わりになる事だけではありません。風呂敷は、モノを包むためのテクニックが必要です。覚えるのはとても簡単で誰でも出来ますが、手作業によるこれらのクラフトワークは、楽しく創造力を刺激し、人々がエコロジカルな思想を育むことにもつながります。理屈だけではなく、手を動かして創造的な体験で脳に働きかけるのです。

 

風呂敷を使うことによりエコフレンドリーになった人々は、レジ袋にとどまらず、生活のありとあらゆる場面で環境にやさしい行いをするようになるでしょう。この様な人々が増えることで、やがては施政や社会全体をも変えてゆく力につながるのです。

 

 

著者:長田拓也Takuya NagataMINIЯISM: minirism.org 創設者)

日本生まれ。英国の大学出身のクリエーター。ライターとしても活動した。スポーツにも情熱を注ぐ。


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