巻き簾とは? 寿司とともに波及した巻く器具

What is Makisu The rolling utensil that spread with sushi ザ・ミニマリスト

まきす(まきすだれ:巻き簾)は、日本発祥の調理器具です。巻き寿司を作るのが最も代表的な使い方でしょう。世界的に受け入れられている日本食「寿司」同様に、巻き簾も日本文化を象徴するものになっています。

巻き簾の使い方

海苔巻き寿司を作る場合:

巻き簾を事前に湿らせると具材がくっつきにくくなり、巻いた後に取りやすいです。現在では、そのかわりに巻き簾の上に薄いシートを敷く場合もあります。そして、そのままランチに持っていくことも可能です。

準備が整ったら、平らなところに巻き簾を広げて、その上に海苔を置きます。

続いて、海苔の上に酢飯を乗せて全体に広げます。太巻きの場合は多めに置き、細巻きの場合は少なめに置きます。

次に具材を竹ひごの方向に合わせて中央に細長く均一に置きます。

そして、巻き簾を巻いて形を整えます。両手で巻いたほうが安定します。巻き簾を手で巻く際に米のまとまり具合を感触で確かめます。

巻き簾を再び広げて、寿司がうまく巻かれているか目視で確かめます。

不十分な箇所があればもう一度、巻き簾でしっかり巻き直します。形が十分に整ったら出来上がりです。

巻き簾を巻く際は、潰したり締めつけたりするのではなく、手の力を入れすぎずに米をほどよくまとめるようにします。そうすると、ふんわりとして口の中でうまくほぐれて具材も潰れずに美味しい食感になります。

海苔巻き寿司以外の使い方:

巻き簾は、海苔のかわりに薄く焼いた錦糸卵で包む「錦糸巻き」にも使われます。

現在、寿司以外では韓国のキムパプやベトナムの生春巻き、洋菓子のロールケーキなど様々な食材を巻くためにも使われています。

また、巻き簾は野菜を絞る、食材の水を切るといった使い方もできます。

そばやうどんが巻き簾に盛られているのは、よく見る光景です。

調理意外には、筆を巻いて収納するのにも使用されます。筆先は墨汁や水で湿っていますが、巻き簾は空気を通すため、蒸れません。

巻き簾の構造

巻き簾は、非常に簡素な構造です。

巻き簾は、均一な太さの細長い竹の棒を隙間なく並べて、2箇所かそれ以上の箇所を直線状に紐か糸で編み合わせています。紐や糸の素材は伝統的には木綿ですが、現在ではポリエステルも使用されています。

巻き簾は、全体としては平たい四角形の形状をしています。巻くと細長い円筒状になります。

巻く動き(縦)には柔軟ですが、横へはほとんど伸縮しません。竹は反発性のある素材ですので、若干しなります。その柔軟性には、米をほどよくまとめる効果があります。

竹棒の太さや形状は、巻き簾の種類によって異なります。竹棒の断面は、円形、長方形、三角形と様々です。

巻き簾の種類とサイズ

伝統的な巻き簾は、主に「ほそくち」(細口)、「ふとくち」(太口)、「おにすだれ」(鬼簾)の3種類があります。

ほそくち(細口)は竹ひごが細めで、細巻きを作るのに向いています。

ふとくち(太口)は竹ひごが太めで、太巻きを作るのに向いています。

おにすだれ(鬼簾)に使われる竹ひごの断面の三角形は、伊達巻など表面を凹凸にするためのものです。

家庭用の巻き簾は、幅が20 cm~30 cm程度のものが標準的です。業務用では、より大きな巻き簾が使用されることもあります。

表面がコーティングされているものや、素材にプラスチックやシリコンが用いられているものもあります。

巻き簾の起源

巻き簾の主な材料は竹で、木材が使われることもあります。

江戸時代(1603年~1868年)には、すでに巻き簾が寿司作りに使われていました。しかし、いつから巻き簾が使われるようになったのか正確なことは分かっていません。

竹や木の編み物が縄文時代(紀元前14000年頃~紀元前300年頃)には、あったことが分かっています。巻き簾も同様の技術で作られており、非常に古いことが想像できます。

日よけに使う、すだれ(簀垂れ、簾)、かけすだれ(掛簾)、たてず(立て簾)、みす(御簾)も巻き簾に構造と呼び方が似ており、初期には区別されていなかったことが考えられます。

同様の構造を持ったものが世界の他の地域にもありますが、伝統的に日本以外では料理に使われることは、ほとんどありませんでした。

江戸時代(1603年~1868年)は、食など様々な日本の文化が花開きました。この時代には、使用される糸や竹の品質が向上し巻き簾の製法にも改良が起こり、より使いやすくなりました。

製造技術が進化し、さまざまな種類やサイズの巻き簾が作られています。

巻き簾は現在、日本の家庭において一般的な調理器具になっています。そして、広く普及した寿司とともに巻き簾は世界に進出しています。

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著者:長田拓也 Takuya Nagata. Amazon Profile

小説作家、クリエーター。英国立大学UCAを卒業。卒業論文では、日本のミニマリズムについて論じた。エコロジーやライフスタイル等、社会の発展に寄与するアート・ムーブメント『MINIRISM』(ミニリズム)の創設者。後にナレッジハブ「The Minimalist」(ザ・ミニマリスト)をオープン。

かつてブラジルへサッカー留学し、リオデジャネイロにあるCFZ do Rio(Centro de Futebol Zico Sociedade Esportiva)でトレーニングに打ち込む。日本屈指のフットボールクラブ、浦和レッズ(浦和レッドダイヤモンズ)でサッカーを志し、欧州遠征。若くして引退し、単身イングランドに渡った。スペイン等、欧州各地でジャーナリスト、フットボールコーチ、コンサルタント等、キャリアを積む。ダイバーシティと平等な社会参加の精神を促進する世界初のコンペティティヴな混合フットボール「プロプルシヴ・フットボール」(プロボール)の創設者。

クリエーティヴ系やテクノロジー畑にも通じる。スペース カルチャー & エンターテインメント ハブ『The Space-Timer 0』をローンチ。

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