ベッドの成り立ち 人類より前から存在

Roots of bed Existing before humans ザ・ミニマリスト

ベッドは地中海世界やアフリカ、インド、中国など世界の複数の地域で発展しました。現在、欧米様式のものが主流です。

ベッドの起源

人間に近い猿の仲間が非常に凝った寝床を作ります。初期の人類も自然の素材を集めて寝床を作っていたに違いありません。ベッドの起源を探るには人間の起源までさかのぼる必要があるでしょう。

先史時代

石器時代には、殺虫成分を含んだ芳香植物でマットレスを作っていたことが分かっています。20万年以上前に草で作られたベッドが発掘されています。

古代

古代の人々は、自然の地形や岩、洞窟を利用して住居にしていた痕跡が見られます。狩猟採集生活では、動物の皮が豊富にありました。寝床には動物の皮や植物等を敷いて寝ました。

南アフリカにあるシブドゥ洞窟で見つかったベッドが、紀元前3600年頃のものだということが分かりました。素材にはカヤツリグサ科やクスノキの植物が用いられています。

エジプトやメソポタミアでは、織物技術が進歩し布が生産され、簡素なベッドが作られるようになりました。エジプトのファラオの墳墓からは、木製のベッドや石製のベッドが発掘されています。その多くは半円筒形で、金メッキされています。古代アッシリア人、メディア人、ペルシャ人もエジプト同様のベッドを使い、金属、螺鈿、象牙の象嵌などで装飾していました。

インドでは、ベッドは地面に置くものや、ハンス・トゥリカ・タラップという天井や台から吊るベッドもありました。

スコットランドのスカラ・ブレイは紀元前3180年~紀元前2500年頃まで人が住んでいたとされ、そこで見つかった石の箱は緩衝材が敷かれ、ベッドとして使われていたと推定されています。

古代ローマの人々は就寝用、婚礼用、食事用、勉強用、睡眠用、火葬用など様々な用途でベッドを使い分けていました。ベッドのマットレスには、詰め物として葦、干し草、羊毛、羽根などが使われました。

古代のギリシャやローマではベッドを長椅子として使い、その上で読書や食事をすることもありました。

古代ギリシャの叙事詩『オデュッセイア』では、主人公オデュッセウスが自分と妻のために、巨大なオリーブの木の幹からベッドを作った」と記されています。そのベッドは金、銀、象牙で象嵌が施されたという記述もあります。『オデュッセイア』は、紀元前8世紀のホメーロスの作品と言われています。

中世

中世ヨーロッパでは、貴族といった支配階級や富裕層が豪華な木製のベッドや石製のベッドで寝ていました。緩衝材には葉や動物の皮が使われていました。

12 世紀頃には、象嵌、彫刻、塗装などの装飾が施されたベッドも多くなり、素材には絹も使われるようになりました。ベッドの上にクッションが置かれたりもしました。足より頭の方が高くなるように傾斜のついたベッドが流行し、折り畳み式ベッドも使われるようになりました。

14 世紀には、四柱式ベッドが登場し、絹に加えてベルベットや金色、羊毛の生地も使われました。また、毛皮や凝った刺繍で装飾された天蓋が流行りました。

15世紀になるとベッドは大型化し、一辺が約2メートルかそれ以上になりました。そして天蓋はさらにベッドの高級感を高めるものになりました。マットレスの詰め物には豆の殻、わら、羽毛などが使われました。一方で庶民はまだ草といった素材の簡素なベッドで寝ていました。

近世・近代

17世紀にベッドは絶頂期を迎えました。英国では四方が覆われたベッドが使われていた一方で、フランスでは頭の部分にだけカーテンがある公爵夫人スタイルが流行りました。素材には、真珠や金銀など豪華なものが惜しげなく使われました。

18世紀には、金属製のベッドが流通しました。木製のベッドに発生する虫がいない、というのが謳い文句でした。

産業革命により生産技術が飛躍的に進歩し、ベッドの大量生産が可能になりました。19世紀には、スプリングベッドやボックススプリングマットレス等、新型の寝具が開発されました。折り畳んで壁に収納できるベッドや戸棚に組み込んだベッドも頻繁に見かけるようになりました。一方で、英国では19世紀半ばまでは四柱式ベッドが主流でした。

20世紀になると、さらなる技術の進歩により、ベッドのフレームは木製、金属製、プラスチック、合成素材などのものが用いられるようになりました。より快適な睡眠を求めて、ラテックス、メモリーフォーム、ポケットコイル等の新素材が登場し、さらに快適なマットレスが開発されました。

現代

人々の生活の多様化に伴って、現在それぞれのニーズに応えるべく実に多種多様なベッドが出回っています。例えば、電動リクライニングベッドや硬さの調節が可能なマットレス等です。快適性、健康、機能、睡眠科学、デザイン等に特徴があるプロダクトが見られます。

進歩し続けるベッド

ベッドは人類の進化、そして生活様式や文化の発展とともに歩みを進めてきました。先史時代から現代まで、ベッドは変わらず人々の生活に欠かせないものとなっています。

今後さらなる科学や技術の革新により、睡眠の質や文化水準を向上させる新たなベッドが登場することでしょう。

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著者:長田拓也 Takuya Nagata. Amazon Profile

小説作家、クリエーター。英国立大学UCAを卒業。卒業論文では、日本のミニマリズムについて論じた。エコロジーやライフスタイル等、社会の発展に寄与するアート・ムーブメント『MINIRISM』(ミニリズム)の創設者。後にナレッジハブ「The Minimalist」(ザ・ミニマリスト)をオープン。

かつてブラジルへサッカー留学し、リオデジャネイロにあるCFZ do Rio(Centro de Futebol Zico Sociedade Esportiva)でトレーニングに打ち込む。日本屈指のフットボールクラブ、浦和レッズ(浦和レッドダイヤモンズ)でサッカーを志し、欧州遠征。若くして引退し、単身イングランドに渡った。スペイン等、欧州各地でジャーナリスト、フットボールコーチ、コンサルタント等、キャリアを積む。ダイバーシティと平等な社会参加の精神を促進する世界初のコンペティティヴな混合フットボール「プロプルシヴ・フットボール」(プロボール)の創設者。

クリエーティヴ系やテクノロジー畑にも通じる。スペース カルチャー & エンターテインメント ハブ『The Space-Timer 0』をローンチ。

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