日本の伝統社会でベッドが普及しなかった背景

Traditional society background of Japan, where beds didn’t become common ザ・ミニマリスト

古代日本ではベッドは、ほとんど見られませんでした。中世以降、日本では主に床の上に敷く寝具「布団」が使われました。なぜ伝統的な日本社会では、ベッドが普及しなかったのでしょうか。

日本に導入されたベッド

日本の和歌山県にある西田井遺跡から発掘された木幹跡は、ベッドの様な寝具だったと考えられています。

中国から奈良時代(710年~794年)にベッドが伝来しました。正倉院には聖武天皇が使用した御床があります。平安時代(794年~1185年)には貴族や公家が畳を積み重ねて寝台にしていたと伝えられています。

江戸時代(1603年~1868年)には、長崎の出島にある外国人の商館でベッドが用いられました。

明治時代(1868年~1912年)になると、急速に欧米化が推し進められ、富裕層や外国人がベッドを使うようになりました。

古代の日本では、当時の先進地域であった中国の文化や建築技術を積極的に採り入れました。中国では木材、わら、草、布、皮といった実に様々な素材でベッドを作っていました。

しかし、日本でベッドが広く普及するのは第二次世界大戦後のことです。つまり、伝統的な日本社会ではベッドは、ほとんど使用されなかったということになります。

戦後の住宅事情

第二次世界大戦後の経済成長期には、都市に人口が流入し団地といった多くの集合住宅が建造されました。人口過密と地価高騰により、日本の住宅スペースは他国と比較すると狭いと言われています。そこで、折り畳んで収納が可能な布団は重宝されました。

欧米のライフスタイルが普及しても、布団が根強い支持を受ける背景には、このような日本の住宅事情もあるでしょう。

布団のほうが日本の生活様式や気候風土にあっていたことが考えられます。

ベッドは高価で、経済的な余裕のない大多数の庶民には手が出せなかった可能性もあるでしょう。

日本では敷きっぱなしの布団は「万年床」といわれ怠慢と不潔の象徴とされます。そのためベッドが敷きっぱなしなのに抵抗を感じる人が一定層います。ベッドには通常マットレスを置く台がありますので、通気性がよく不潔なことはないのですが、古い価値観が現在もまだ若干残っています。

日本におけるベッドの現状

現代では日本でもベッドが普及していますが、一定層が布団を使っています。とりわけ和室では布団のほうが好まれます。

宿泊施設を比較すると、ホテルはベッドで旅館は布団の傾向があります。

また、若年層はベッドに抵抗がないのに対して、高齢者層は布団を好むという傾向があります。

ベッドはマットレスが分厚いため寝心地がよい一方で、布団は薄いため長時間寝ていると体が凝ったり疲れたりする場合もあるようです。そのため、敷布団を二枚重ねすることもあります。

布団は薄く柔らかいため、折り畳んで片付けることができるのが大きな利点です。ベッドは特殊な仕様ではない限り、折り畳んだり収納したりはできません。

日本の住宅事情や生活洋式を考慮して開発されたベッドもあります。また、布団かベッドの二者択一ではなく、布団とベッドの両方の特徴を備えた和洋折衷のプロダクトも登場しています。

西洋風の家が建てられるのが一般的になった今日でも、日本では約4割の人が布団で寝ていると言われています。

布団とベッドの違いとは? 日本と西洋の寝具の比較

布団とベッドの違いとは? 日本と西洋の寝具の比較 – MINIRISM – Less is More
布団とベッドは、それぞれ異なる特徴や利点があります。布団が日本発祥なのに対して、ベッドはヨーロッパなど世界の様々な地域で発展しました。どの様な違いがあるか見ていきましょう。

ベッドの成り立ち 人類より前から存在

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著者:長田拓也 Takuya Nagata. Amazon Profile

小説作家、クリエーター。英国立大学UCAを卒業。卒業論文では、日本のミニマリズムについて論じた。エコロジーやライフスタイル等、社会の発展に寄与するアート・ムーブメント『MINIRISM』(ミニリズム)の創設者。後にナレッジハブ「The Minimalist」(ザ・ミニマリスト)をオープン。

かつてブラジルへサッカー留学し、リオデジャネイロにあるCFZ do Rio(Centro de Futebol Zico Sociedade Esportiva)でトレーニングに打ち込む。日本屈指のフットボールクラブ、浦和レッズ(浦和レッドダイヤモンズ)でサッカーを志し、欧州遠征。若くして引退し、単身イングランドに渡った。スペイン等、欧州各地でジャーナリスト、フットボールコーチ、コンサルタント等、キャリアを積む。ダイバーシティと平等な社会参加の精神を促進する世界初のコンペティティヴな混合フットボール「プロプルシヴ・フットボール」(プロボール)の創設者。

クリエーティヴ系やテクノロジー畑にも通じる。スペース カルチャー & エンターテインメント ハブ『The Space-Timer 0』をローンチ。

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