座布団は日本の伝統的な座り具で布団の一種です。薄手で小さいですが、探求すればするほど実に奥が深く、多くのものが詰まっています。
座布団は正方形か、それに近い形をしています。また正方形以外にも、長方形や円形のものもあります。
伝統的に素材は木綿か麻の生地で、中に綿を詰めます。近年では生地にポリエステル、詰め物にスポンジやポリエステルを用いる場合もあります。
座布団の中でも柔らかいもの・硬いもの、厚いもの・薄いもの等、様々です。
座布団の「ざ」(座)は座るという意味です。つまり、座布団は座るための布団です。
座布団は日本の伝統的なものですので、生地の柄や装飾も特徴的です。
日本は四季の変化に富んでおり、日本の美意識とも深く関係しています。春の桜や秋の紅葉といった季節に合わせた絵柄の座布団は、とても映え人々の心を和ませます。
また、鶴や亀の図案は長寿や幸福の象徴で大変、縁起がよいものとされます。
座布団の角房(すみふさ)は、座る人に邪気が入り込まないようにするためのものです。邪気祓いは座布団に限ったものではなく、袱紗(ふくさ)や武具(刀、鎧)、相撲の土俵にも房がついているものがあります。
近年では、日本の伝統的な絵柄以外の多種多様なデザインが見られます。
座布団は座り心地がよく便利なものですが、単なる道具ではなく、和風インテリアの装飾として雰囲気を演出します。また、座布団は日本の伝統文化と深く関係しており、様々な意味が込められています。
座布団は、日本人の生活に根ざしており、日本の伝統文化と密接な関係にあり、切っても切れない仲なのです。
座布団の寸法
伝統的な座布団のサイズは下記のとおりです。
ちゃせきばん(茶席判):43 cm × 47cm
もめんばん(木綿判):51 cm × 55 cm
めいせんばん(銘仙判):55 cm × 59 cm
はったんばん(八端判):59 cm × 63 cm
どんすばん(緞子判):63 cm × 68 cm
めおとばん(夫婦判):67 cm × 72 cm
日本工業規格(JIS)
Japanese Industrial Standards (JIS)
日本工業規格(JIS)では、座布団のSサイズは「もめんばん」、Mサイズは「めいせんばん」、Lサイズは「はったんばん」に相当するとしています。
S:51 cm × 55 cm
M:55 cm × 59 cm
L:59 cm × 63 cm
S: 51 cm × 55 cm
M: 55 cm × 59 cm
L: 59 cm × 63 cm
中わたに綿ふとんわたを使用した場合,内容量は次の通り:
S:1.0 kg以上
M:1.2 kg以上
L:1.5 kg以上
ザブトンと呼ばれる肉
牛の肩ロースのあばら骨側の肉は通称「ザブトン」と呼ばれます。切り出した外観が四角く「座布団」に似ています。
サシがよく入った霜降り肉で脂のコクがありながら、芳醇でクセがないさっぱりとした味わいです。牛一頭で肩ロースは20 kg前後ありますが、そのうちザブトンは3~4 kgしかない希少部位で、高級食材になっています。焼いて食べるのが人気です。
「ハネシタ」「チャックフラップ」「特上ロースト」「特上カルビ」と呼ばれることもあります。
西洋の生活様式と座布団の比較
座布団は西洋で「フロアークッション」(floor cushion)と呼ばれることがあります。床に敷いて使うクッションという意味です。
座布団の形や大きさは西洋のクッションに似ていますが、クッションほどの丸みはなく平らな形状で、クッションほどの弾力性はありません。それは使用目的が異なるからです。
西洋ではソファーの上にクッションを置き背もたれや肘掛けのようにするのに対して、座布団は床や畳の上に敷いて座るのが主な用途です。
西洋では靴を履いたまま家に入り、腰を下ろす際は椅子やソファーに座るのに対して、日本では靴を脱いで家に入り直に床や畳に座る文化です。
ただし長い間、床や畳に直に座っていると疲れたり脚が痛くなったりする場合があるため、座り心地をよくする目的で座布団を敷くのです。
日本でも椅子に座る文化が普及していることに伴い、木や金属の椅子に座布団を敷く使い方も増えてきました。
しかし近代的な住宅でも伝統的な和室を設けている場合があり、畳に椅子は不向きで、やはり座布団を直に敷いて座るのが一般的です。
座布団の成り立ち
座布団の起源についてあまり詳しい文献は残っていません。裏を返せば、座布団はそれだけ古い歴史があるということです。古代日本では、天然の草や稲わらといった素材でこしらえた座布団の原型のようなものを床に敷いて座っていたと考えられています。
床は硬かったり冷えていたりする場合があるため、それを緩和する役割がありました。
やがて綿や麻が使用されるようになり、豪華な刺繍が施される等した高級な座布団が高貴な身分の人々の自宅や宮廷で重宝されました。座布団は、長らく時の支配者や宗教指導者の権威の象徴という意味合いがありました。
座布団が確立されたのは鎌倉時代(1185年~1333年)の頃だと言われています。小さな正方形の薄い畳の縁を布で装飾したもので、しとね(茵)と呼ばれます。
それがやがて、えんざ(円座)と呼ばれる、イグサやわらの綱で渦を巻くように編まれた円形のものになりました。
現在のような形になったのは江戸時代(1603年~1868年)の中期で、布の袋に綿を詰めるようになりました。その頃になると平民の生活水準も底上げされたことから、座布団が広く普及し始めました。
生産技術が飛躍的に発展した大正時代(1912年~1926年)から第二次世界大戦後にかけて、座布団はさらに市民に広く普及しました。
第二次世界大戦中に日本本土への空襲が始まると、座布団2枚を合わせて縫い即席の防災頭巾が作られました。これは焼夷弾の衝撃を和らげ、また水で濡らすことで炎の海と化した街で熱から頭部を保護する効果がありました。
座布団は古代から現在に至るまで、日本の文化と生活様式に深く根ざしていると言えるでしょう。
座布団と日本の伝統文化

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著者:長田拓也 Takuya Nagata. Amazon Profile
Follow @nagatackle小説作家、クリエーター。英国立大学UCAを卒業。卒業論文では、日本のミニマリズムについて論じた。エコロジーやライフスタイル等、社会の発展に寄与するアート・ムーブメント『MINIRISM』(ミニリズム)の創設者。後にナレッジハブ「The Minimalist」(ザ・ミニマリスト)をオープン。
かつてブラジルへサッカー留学し、リオデジャネイロにあるCFZ do Rio(Centro de Futebol Zico Sociedade Esportiva)でトレーニングに打ち込む。日本屈指のフットボールクラブ、浦和レッズ(浦和レッドダイヤモンズ)でサッカーを志し、欧州遠征。若くして引退し、単身イングランドに渡った。スペイン等、欧州各地でジャーナリスト、フットボールコーチ、コンサルタント等、キャリアを積む。ダイバーシティと平等な社会参加の精神を促進する世界初のコンペティティヴな混合フットボール「プロプルシヴ・フットボール」(プロボール)の創設者。
クリエーティヴ系やテクノロジー畑にも通じる。スペース カルチャー & エンターテインメント ハブ『The Space-Timer 0』をローンチ。
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